ETSのMajor Field Test for Computer Scienceとは
一言でいうと、Computer Science(情報科学)に関する実力を測定するための試験です。
なぜこの試験を受ける事になったかというと、アメリカの大学院の出願時に受ける必要があったためです。
大学学部時代に僕は物理学科で、コンピュータ・サイエンス専攻ではなかったので、大学院でコンピュータ・サイエンスへ進学するための必要な知識を有しているかどうかを確かめるためのテストとの事でした。 テストの点数によって、入学後の必修科目が決定されるようです。
5校ほど出願したのですが、すべての大学院で必要なわけではなく、ある1校のみ(Arizona State Univeristy: アリゾナ州立大学)だけで必要でした。
試験時間
詳細はこちらのページを見てみてください。
66問あり、試験時間は120分でした。
時間は余裕があるかと思っていたら、最後の方は時間が足りなくなってしまいました。
出題される内容
試験範囲は、以下のように多岐に渡ります。
Discrete Structures: 集合、論理学、証明、離散数学など
Programming: データ構造、再帰、オブジェクト指向等
Algorithms and Complexity: アルゴリズム、ビッグオー記法等
Systems: アセンブラ、マシンレベルのデータ表現方法、OS、並行処理、メモリ管理、CPU等
Software Engineering: テストについて等
Information Management: データベース等
Other: その他
どんな試験対策をしたか
オフィシャルサイトに参考問題があるので、それを解くのが一番良いです。 これで大体の試験範囲や雰囲気がつかめます。
英語の専門用語にも慣れる必要があります。これだけだと少ないので、僕はネット上で色々調べて、英語の問題を解いたりしました。
また、自分はプログラミングやアルゴリズムはそれなりに自信があったのですが、OSやマシンレベルの知識に自信がなかったので、パタヘネ本を読んで勉強しました。
- コンピュータの構成と設計 第5版 上・下電子合本版(通称: パタヘネ本。ヘネパタ本よりも易しい、このパタヘネ本をオススメします。)
色々とあいまいだった部分がとても勉強になりました。前評判とおり素晴らしい本でした。
結果
試験が終わると結果がすぐに表示されます。 結果、なんと**上位10%**の結果でした。色々と対策した甲斐がありました。
大学院へこのテスト結果を提出したところ、無事に合格でき、さらに事前の必修科目はなしという結果で大変良かったです。足りない知識を補うために必修科目を受ける事は良いことなのですが、仕事しながらの大学院で必修科目まで増えてしまうと卒業までの道のりが遠くなってしまうので、僕にとっては良い結果でした。
第一志望だった別の大学院に合格できたので、こちらの大学院には進学しませんでしたが、とても良い経験&勉強になりました。 テストを受験する人の参考になれば幸いです。